ラバーダム使用率100%
もちろん、マイクロ用ファイル、マイクロ用ミラーを常に使用します。補綴、保存修復処置においても使用する事が多いです。
ラバーダムは、主に治療中に根管内に細菌が進入するのを防ぐために非常に重要です。
また、根管治療の際に使用する薬液から粘膜を保護したり、リーマー、ファイルの誤飲・誤嚥防止にも役立ちます。
根管治療の成功率
ラバーダム(ゴムのマスク)を使用した場合 |
: 約90%(初回治療時) |
※初回治療時にラバーダムを使用した場合の、再治療時の成功率は約60%。 |
日本ではあまり使用されていないラバーダム
最大の理由は、「根管治療の保険点数が低すぎるから」だと思われます。
日本の根管治療の保険点数はアメリカの約7分の1と非常に低く、普通に治療を行えばほぼ間違いなく赤字になります。
そのため、本来は大学でも使用するべきだと教わっているはずのラバーダムを省略する医院が大多数を占め、また、周りの歯科医院もしていないから、ラバーをしても成功率に差は無いと思っているから、ラバーを嫌がる患者さんが多いからなどの理由で、ラバーダムを使用していない歯科医院が多いのではないかと思います。
ラバーダムの点数が廃止、実質無料に
平成20年の保険改正で、ラバーダムは保険点数が無くなり、実質無料となりました。 つまり、ラバーダムを保険で使うことは完全に赤字サービスということになりますので、 今まで以上に保険でラバーダムを使う歯科医院は減ってしまうと思われます。 |